[コラム]リミットレギュレーション (2026年1月適用)
-
遊戯王カード
-
考察
2025/12/27
INDEX
はじめに
こんにちは。
前回に続きサッカーネタですが、J2水戸に続いて鹿島もJ1優勝しましたね。
もうサッカーに関しては茨城最強ってことでいいですかね?ダメですか、そうですか。
さて、そんなわけで出ましたよ。悪夢のリミットレギュレーションが。
では、早速見ていきましょう。
改訂内容
今回だいぶ多くねぇ?気のせい?
禁止カード
今回の新禁止カードは● 「閉ザサレシ天ノ月」
● 「スプラッシュ・メイジ」
● 「No.41 泥睡魔獣バグースカ」
● 「M∀LICE<Q>RED RANSOM」
の4種。
2.1.1. 「閉ザサレシ天ノ月」
![]() |
言わずと知れた、カード名難読カード。初見では絶対読めない。
リンク先のモンスターを対象に、そのモンスターをリンク5のリンク召喚素材として利用できるようにする起動効果を持っています。
カード名やリンク5という条件から、おそらく「閉ザサレシ世界ノ冥神」を意識したカードだと思われます。ちなみに、あちらのルール効果と合わせれば、相手の場のモンスターを2体素材にすることができます。
環境では、この効果で・・・とまぁそんなわけがなくて、理由なんて言うまでもないですね。だいたい、こんなあるかないかわからん効果で規制されるわけがない。
こいつのやばいところは、種族と属性とリンク召喚の縛り。効果モンスター2体から光属性・悪魔族であるこのカードを経由して、「デモンスミス」のギミックに繋がること。
たとえば、
● 光属性・悪魔族のテーマである[魔弾]
● レベル5悪魔族である「E-HERO シニスター・ネクロム」を経由して光属性・悪魔族である「E-HERO アダスター・ゴールド」を供給できる[キマイラ]
● 縛りなしとはいえシンクロモンスターやエクシーズモンスターである「幻層の守護者アルマデス」や「励輝士 ヴェルズビュート」
など、多少なりそのデッキならではの特色があるならまだしも、特色もへったくれもない、効果モンスター2体です。さすがにダメでしょう。
自分調べでは「刻まれし魔の鎮魂棺」の方を規制すべきという声も散見されましたが、前回のコラムでも記載しました通り、「刻まれし魔の鎮魂棺」を禁止カードにしてしまうと、純[デモンスミス]がデッキとして成立しなくなるという事情もあったのかなと思います。
どうでもいいけど、効果全く関係なく種族と属性とリンク値だけで禁止っていう事例、今まで一度もなかったんじゃないかな。
2.1.2. 「スプラッシュ・メイジ」
![]() |
今回の禁止カードの中で一番驚いたかつ一番意味がわからないカード。
サイバース縛りのリンク2で、そのターンサイバース族以外を特殊召喚できなくなるのと引き換えに、墓地のサイバース族を効果を無効にして蘇生する効果を持っています。要はリンク値を1増やせる効果です。縛りの関係もあってそこまで大層な効果を持っているわけじゃない。
環境だと主に[M∀LICE]で使われていたカードです。MDでは、今回禁止カードに指定された「M∀LICE<Q>RED RANSOM」が先行で禁止指定されていますが、それでもなお環境レベルで戦えてしまっている[M∀LICE]の現状を鑑みて、追加で規制されたものと思われます。
なんというか、[M∀LICE]はまぁまだ (やるかどうかは別として) やれなくもなくもないけど、[イグニスター]やら[斬機]やら他のサイバース族がみんな死ぬのが本当に不憫だし、正直[M∀LICE]を規制するならもっと露骨に「M∀LICE<Q>WHITE BINDER」禁止とかでよかったとは思う。
[デモンスミス]と違って、こっちは[M∀LICE]が強いわけだし。
というか、[M∀LICE]が第2の[ティアラメンツ]と化していてやばい。
2.1.3. 「No.41 泥睡魔獣バグースカ」
![]() |
毎回槍玉に上がっていたカード。
ランク4を立てられるデッキが「増殖するG」をもらった時の止まりどころとして立てたり、[月光]があの怪物のお供にしたり。無効系1枚で黙ったり、そもそもリンクモンスターに無力だったり、いろいろと穴のあるカードではあり、こいつ1枚なら別にどうとでもなるデッキの方が多いんでしょうけど、やっぱり横に「月光舞獅子神姫」がいる状況でのこやつは重いということなのでしょう。
あとは、ランク4の中では汎用性が抜きんでていると判断されたか。
2.1.4. 「M∀LICE<Q>RED RANSOM」
![]() |
[M∀LICE]の黒い方。カード名は赤なのに。本当に赤いのはどっちかというとクリプターのほう。
● 特殊召喚時に名称魔法をサーチする効果
● 自身が除外されたとき、900LPを払って帰還し、追加でデッキからサイバース族を除外できる効果
● リンク先にモンスターがいると、相手のモンスターの攻守を反転させる効果
を持っています。
MDで先行規制されたのはわりとみなさまご存知かと思いますが、OCGでも一発レッドカードとなりました。
ただまぁ、このカードがなくてもわりとどうにかなっているどころか普通にMDの環境デッキとして戦えている現状があり、なんというか、[M∀LICE]使っている人間としては「別にそんな痛くないなぁ」というのが本音。
なんならこのカードのない[M∀LICE]も、ある程度慣れてる人多いだろうし。
制限カード
今回の新制限カードは● 「アイス・ライゼオル」
● 「増殖するG」
● 「星辰竜ムルル」
● 「マシュマオ☆ヤミー」
● 「ヤミー★スナッチ―」
● 「儀式の下準備」
● 「墓穴の指名者」
● 「餅カエル」
● 「突然変異」
の9種。規制7枚 / 緩和2枚です。
環境に大きな影響はなさそうなので、緩和組についての考察は割愛します。
2.2.1. 「アイス・ライゼオル」
![]() |
「ライゼオル」はもういいよ。。。
● 召喚時に同名以外の名称をリクルートする効果
● 手札または盤面のカード1枚を墓地に送って自身を特殊召喚できるルール効果
を持っています。最近減ってる印象があるけど、環境初期は[巳剣]との混合構築とかありましたからね。
「デモンスミス」のギミックが減る想定で、「ライゼオル」が新たな「巳剣」の相方になりうると考えての規制なのでしょう。
2.2.2. 「増殖するG」
![]() |
「マジかよ」というのが率直な感想。効果はまぁ、いいよね。
準制限になっても当たり前のようにほぼすべてのデッキに2枚採用されていたカードで、後手で勝つにはまずこのカードが通ることが前提と言っても大げさじゃないほどの影響力を持つカード。
いやまぁ、先攻展開通された後にとどめでこのカード投げられるのはたしかに腹立つけど、後手勝率に直結するカードを規制するのは正直よくわからないというのが率直な感想。
まぁ、ゆくゆくは海外と合わせて禁止にしたいんでしょうね。
というか、今回は汎用カードの規制が多め。
やだなぁ、汎用カードが軒並み規制された遊戯王なんて。
2.2.3. 「星辰竜ムルル」
![]() |
前回の「計都星辰」に続いて、「ドラゴンテイル」からは2枚目の規制。
● 自分・相手ターンに手札・盤面で融合召喚できる効果
● 融合素材として墓地に送られると、名称魔法罠をセットし、追加で相手盤面のモンスターの効果を無効にできる効果
を持っています。なお、融合効果は必ずしも自身を素材にする必要はありません。
率直な感想としては、なんで止めるカードが減っている「星辰砲手ファイメナ」ではなく、ここなんでしょうね。
こいつの規制以上に相対的な強化が多すぎて、あまり意味のある規制になっていない印象。
2.2.4. 「マシュマオ☆ヤミー」
![]() |
続いては、[ヤミー]への規制。
● 盤面にモンスターがいないか、光属性・獣族の場合だけの場合に自身を特殊召喚できる起動効果
● 着地時に名称の魔法・罠を墓地から回収、シンクロモンスターの効果で出した場合は代わりにデッキ・除外状態の名称フィールド魔法・永続魔法・永続罠を盤面に置ける効果
を持っています。
回収先はほぼほぼ「ヤミー☆サプライズ」。
また、このカードの登場前は、「ヤミーズメント☆ミニヨン」を除外されると回収の手段が乏しく、打点を出せないという欠点を抱えていた「ヤミー」ですが、それをこのカードで見事に解決しやがりました。本当、強いテーマに強い新規を渡さないでほしい。
「魔獣の懐柔」の規制後は、着地狩りの対策をこのカードで行うケースも増えていたのですが、それもしにくくなりそうです。
2.2.5. 「ヤミー★スナッチ―」
![]() |
同じく、[ヤミー]への規制。前回2枚になったので、今回規制強化ですね。
● 着地時に手札・デッキからフィールド魔法を置く効果
● お互いのメインフェイズ・相手のバトルフェイズに100LPを払ってシンクロ召喚を行う効果
を持っています。「ヤミー」のギミックの根幹ですね。
展開ルートでこのカードを2枚使うこともそれなりにあった印象で、それが1枚というのはだいぶきつそうです。
というか、[ヤミー]は
● このカード
● 「マシュマオ☆ヤミー」
● 「デモンスミス」ギミック
を失っており、さすがに環境で戦うのはきつい印象があります。
2.2.6. 「儀式の下準備」
![]() |
おそらく、というかほぼ確実に[巳剣]への規制。
なんか知らないけど、「巳剣之神鏡」ってカードに
「このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの「天叢雲之巳剣」「布都御魂之巳剣」「天羽々斬之巳剣」のいずれかがリリースされた場合に発動できる。このカードをデッキに戻す。」
とか書いてあるので、名称の儀式体をどれでもサーチできます。そして知っての通り、「天羽々斬之巳剣」は初動です。
「巳剣」が登場から日が浅いテーマということも考慮して、関連パーツの1つであるこのカードを規制したのだと思います。
2.2.7. 「墓穴の指名者」
![]() |
それな。
効果はまぁ、「増殖するG」その他誘発を無効にするって書いてあります。
このカードといい、規制をMDに寄せたい意図がちょっと見える。
いろんな人が言っているけど、ドロー系誘発を通りやすくして後手を少しでもマシにしたいのか、ドロー系誘発を通りにくくしたいのか、意図がよくわからない。あ、僕は「ドロール&ロックバード」でドロー系弾いて先攻展開押し付けます。
冗談はさておき、いやまぁ冗談でもないんですけど、(「M∀LICE」や「オルフェゴール」などの) 「ドロール&ロックバード」を使える展開系デッキと、使えない展開系のデッキの格差を広げるだけでは?とは感じました。
準制限カードおよび制限解除
今回の準制限カードは● 「灰流うらら」
● 「神の宣告」
● 「霊王の波動」
● 「スプライト・スターター」
の4種。
制限解除されたカードは
● 「アストログラフ・マジシャン」
● 「エクリプス・ワイバーン」
● 「深淵の獣バルドレイク」
● 「EMERGENCY!」
● 「強欲で貪欲な壺」
● 「ピュアリィ・スリーピィメモリー」
● 「六世壊=パライゾス」
の7種。7枚中5枚 (「アストログラフ・マジシャン」/「エクリプス・ワイバーン」/「深淵の獣バルドレイク」/「EMERGENCY!」/「六世壊=パライゾス」) が前回規制緩和された連中ってのが面白い。まぁこいつら、バルドレイク以外はほとんど見なかったしな。。。
語る意味がないものも多々あるので、影響の大きいやつらだけ。
2.3.1. 「灰流うらら」
![]() |
「マジかよ」というのが率直な感想。
サーチ/ドロー・リクルート・デッキからの墓地送りを止める効果を持っています。
このカードが準制限になった理由は、汎用性もそうなんでしょうけど、それ以上に、先攻側が「増殖するG」や「マルチャミー」等のドロー系誘発を弾くためにこのカードを使うことが多いから。
たとえば「M∀LICE」で「バックアップ@イグニスター」から入るような、それぞれのデッキの下振れでなければ) このカード1枚で止まるようなデッキは環境にはいないので、「ディメンション・アトラクター」のように誘発としての性能が評価されているわけではないと思う。
2.3.2. 「神の宣告」
![]() |
ライフ半分という、ないようでないコストでかなりの範囲を無効にすることができる最強カウンター罠。どちらかというと、サイドカードとして目にすることが多い印象があります。
まぁ、効果の強力さにコストが見合ってないってことなんでしょうね。サーチするカードもないはずなので、枚数を減らすのは妥当と言えば妥当。
2.3.3. 「霊王の波動」
![]() |
ほらいわんこっちゃない。
相手の盤面にカードがある場合、そのゲーム内で地・光・風属性モンスターの効果を発動できなくなる制約と引き換えに手札からも発動でき、特殊召喚を含む効果を無効にできる効果を持っています。
おそらくは[M∀LICE]への規制の一環でしょうが、誘発としての性能が頭1つ分くらいは抜けていて、このカードを採用できること自体がそのデッキの強みと認識されるようなカードなので、減ること自体は順当ですね。
2.3.4. 「強欲で貪欲な壺」
![]() |
デッキトップを10枚裏側で除外し、2枚ドローできる効果を持っています。
サーチを多用する遊戯王というカードゲームにおいては、何が飛ぶかわからないというのは結構リスキーで、どのデッキでも気軽に使えるようなカードではありませんが、[閃刀姫]あたりはこのカードよく採用されている印象。
環境テーマであまり使われないからってことなんでしょうが、一歩間違えるとまた規制されそうな空気はありますね。
来期のシェア予想
今回の改定を見るに、
● [ヤミー] : メインギミックの規制に加えて「デモンスミス」まで没収されたらさすがに無理では。
● [M∀LICE] : 今まで散々勝たせてくれたデッキだし、リペアは考えているものの、素直に「他のデッキでよくね?」って気はしている。「M∀LICE」名称1枚からスタートするとどうしても他の種族が展開に必要になって、結果として「トランスコード・トーカー」あたりもだいぶ使いにくくなってるし。
● [巳剣] : 当たり前だがメインギミックは規制なし。ランク4が立つ = 「励輝士 ヴェルズビュート」から「デモンスミス」の動きにつながるから、難易度は上がっているものの「デモンスミス」は続投できそう。純構築にしても、規制された中で影響ありそうなのは汎用誘発と「霊王の波動」、「儀式の下準備」だけなので、普通に強そう。
● [ドラゴンテイル] : 規制は「星辰竜ムルル」のみで、「星辰砲手ファイメナ」は無傷。「墓穴の指名者」「霊王の波動」が規制され、「星辰砲手ファイメナ」が止められにくくなっている。立ち位置は結構よさそう。
● [烙印] : まさかのスルー。10月の箱で新カードももらっているし、来期も強そう。
● [絢嵐] : 環境後期から頭角を現したデッキ。規制もないので来期も続投しそう。
● [リシド] : 誘発減っているけど、もともとそんな誘発積んでないことが多かったし、来期も強そう。
という感じで、環境はだいぶ変わりそうです。
というか、汎用誘発の「灰流うらら」や「増殖するG」が減り、「墓穴の指名者」も減っているので、環境以前にゲーム性が変わりそう。
環境の転換については、来期も
● 「BLAZING DOMINION」の発売
● 「LIMIT OVER COLLECTION – THE HEROES -」の発売
と2回、環境が大きく変わるタイミングがあります (「LIMIT OVER COLLECTION – THE RIVALS -」の発売が3月20日なので、実質3月20日~22日の3日間だけ「2601レギュ」+最新カードプールとなりますが、たったの3日間なので考えないこととします) 。
「BLAZING DOMINION」に収録される「黒智天至イリスフィール」と「LIMIT OVER COLLECTION – THE RIVALS -」に収録される「超銀河眼の光子龍-フォトン・ハウリング」を用いて、効果を使用していないモンスター1枚から「デモンスミス」ギミックにアクセスするルートが見つかっており、4月からはまた奴らの相手をしないといけないですが、とりあえず3ヵ月は奴らの面を拝む機会は減りそうですね。
おわりに
今期もお疲れ様でした。
今回の規制内容はわりと真面目に悪夢で、夢なら覚めてくれ、本当に。
筆者はなんやかんや1年近く[M∀LICE]を使用していましたが、さすがに今回でさよならですかね。。。MDと同様に「闇の誘惑」とかを採用すればやれなくはないだろうけど、やる理由もあまりないというのが本音。
ただ、鬱陶しいドロー系が減ったこと、たとえ弾けなくても「マルチャミー・フワロス」であればどうにかなるケースが多々あることを考えたらそこまで悪い選択肢でもないのかなと思ってみたりみなかったり。「ディメンション・アトラクター」は今回も耐えたしね。
さて、この記事が年内最後の寄稿になるかと思います。来年もまたいろいろやっていくと思うので、よろしくお願いいたします。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。
この記事を書いた人



















